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2011. 12. 4 (sun) ・・KENSO in Club-Citta' 川崎・・

2011. 12. 4 (sun) KENSO

 in Club-Citta' 川崎

 オリジナル・メンバーの「小森啓資氏」が参加を見合わせるということで、ドラムを任されたこのライブ。
ボクが叩いていた初期の曲を中心に構成された「創世記 kenso」ライブが実現した。
25年を経て古巣にもどった気分。このバンドでドラムを叩けるってこと、とてつもなく嬉しい。(^^)
 
清水義央(G)/ 小口健一(Key)/ 光田健一(Key)/ 三枝俊治(B)/ 山本はるきち(Dr)

 *写真の転載・転用はご遠慮ください.
 

 
「ボクのドラムの集大成にする!」 お話を受けた3月末から、楽器の再構築と練習の日々。(笑)
バンドに在籍していた頃のドラムセットを再現したくて、もはやビンテージなタイコ類を、オークションでひとつずつゲット。金具をはずし、内側にシルバーを塗装し、外側にミラーのPET樹脂板を巻く。

 

バンド・ロゴは定まっていない kenso。バスドラのヘッドには、YES風なロゴを自作してプリント。限られた日程のリハーサルだったが、その日取りは絶妙で効果的だった。シビアながらもすごく楽しいひととき。
 

 
「小森クンとは違うセッティングで魅せたいっ」 そんな理由から、パーカッションコーナーにもこだわった。
和のテイストのある初期ケンソーサウンドにマッチすべく、20インチのバスドラムを大太鼓に見立ててセット。
木琴や鈴、金物パーカッションなども、ドラム後方にセッティングした。

 

記念すべき日。奇跡と軌跡が交錯する時間。
そして本番、ドラム台に上がるときの、もの凄い興奮状態といったらもぉ・・・(笑)
 

 


 
ドラマーになる事を夢見た、大学時代。
「赤い鳥」のサポートも行っていた「村上”ポンタ”秀一」に憧れ、
ビートを刻むドラミングより、曲の展開を活かすドラミングに魅力を感じていた。
 
1曲の中で、同じフィルインは絶対しない。
リズムの「重心」をもっとも大切とする。
曲が滑らかに流れるように、それを誘う「指揮者」になる。
楽器で「歌う」。
 
kenso の楽曲の各パートは、しっかりと「アレンジメント」されている。
いちばん自由度があるのが、言ってみれば「ドラム」である。
ドラマーやテイクによって違うドラミングになっても、それがバンド・サウンドになる。
だからこそ、kenso でのドラムは楽しいし奥深い。
 
記憶するかぎり、kenso のドラム譜面を見た事はない。
「自由」なのである。だからむしろハードルは高い。
フレーズがいっぱい詰まった、独特な3段譜面を解読し、噛み砕いて、
試行錯誤しながら、複雑なリズムの骨格を仕上げていく。
 
清水さんの才能が開花した、kenso 初期に参加できた事をとても光栄に思う。
ボクの後に入った、村石氏、小森クンが、ドラミングをコピーし、受け入れてくれたことをすごく嬉しく思う。
 
そして・・・ 絶対に無かろうと思っていた「ケンソーでドラム」が実現した。
 
ありがとう。清水さん、メンバー、スタッフのみなさん。
ありがとう。来てくれたともだち。
ありがとう。ケンソーを愛するファンのみなさん。
 
 (2012. 2. 7)